算数の図形の問題とにらめっこして、20分。
彼女にはなかなか解ける様子がありません。
「そろそろギブアップ?」
「いや、まだガンバル。」
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私は、「図形はパズル」とよくこともたちに伝えます。
ピタッとピースがはまった時の爽快感が、図形の問題が解けた瞬間と似ている上に、その爽快感が気持ちよくって、一度ハマると次に挑戦したくなる。
ですから、私は図形の問題を解いている子にはできるだけじっくり時間を渡します。
解けたときに見せる子供たちのドヤ顔のカワイイこと!
そしてそのドヤ顔の子たちは、次に似たような問題ができたとき、すぐに解けるようになります。
では、解けなかった場合は?ダメなのでしょうか?
いいえ。 答え を見てもいいんです。
「なんや!こんな簡単やったんや。 ただひっくり返すだけやん!考えて損した!」
よくこんなセリフを生徒たちは叫びます。
考えた時間が損?? そんなこと全然ありません。
その答えを知った瞬間の悔しさと、答えを知れた安心感。それが大切と私は考えています。。
パズルは一度作り上げるとたとえ壊れても、次に挑戦するときはスルスルとはめることができますよね?
それも、苦労したパズルもあっけないぐらいにすぐに。
それと一緒で図形の問題も一度解いてしまうと次に似たような問題ができるとすぐに解けるができるのです。
その蓄積が他の問題を解くときの ヒラメキ になるのです。
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冒頭の彼女は あと少し悩みましたがギブアップしました。
解説を受け、あんまりにシンプルな解法に、それはそれは悔しがっておりました。
その後、しばらくして似たような問題をしら~っと出してみると、
「こんなん知ってるし~」と言いながらドヤ顔で解いていました。
「え?先生な、あんたが前にめっちゃ苦しんだん、知ってるし~」
と心の中でツッコんだのはここだけの話。
終
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